朝の「早くしなさい、もう出かける時間だよ」
昼の「いつまでゲームしているの、約束の時間は過ぎてるよ」
夜の「もう寝る時間よ、明日起きれなくても知らないからね」
毎日繰り返している決まり文句に、あれ、いつも同じこと言ってない?!時計読めるよね?!と思っていませんか?時計を読めることと時間感覚が身につくことは別物です。子どもは時間感覚が未熟なことを理解して、時間感覚を身につける3つの方法を試してみてください。少しでもこれらの声掛けが減りますよ。

子どもは時計を読めても、1分や1時間などの時間の感覚はまだない
幼稚園から小学生低学年の頃に、時計や時間について学びます。時計が読めたり、「昨日」「今日」「明日」が分かるようになります。
- 「秒」「分」「時」「日」「月」「年」という順序
- 「昨日」「今日」「明日」という順序
- 1分=60秒、1日=24時間
などです。しかし、これらは言葉として知識として知っているだけで、実際どのくらいの長さなのかは感覚的には分かっていないのです。

今日じゃなく、明日にしよう!

うん、わかった
ってのも、「一回寝たらかな」どころか「今はダメなんだ」くらいかもしれません。とにかく、子どもは今を生きてます。
「10分後に出発するから、準備しようね」「うん」
10分後、まー準備できてないですよね笑

時間感覚が未熟な子どもに、NG行動
時間感覚が身についていない子どもに、やらない方がよい行動を3つあげます。
①「なんで時間を守れないの!」
そもそも人として未熟で、まだ身についていないことで怒られたら子どもはどうなるでしょう?「自分は時間を守れない人間なんだ」と思い込んでしまいます。私たち大人だって、出来ないことで怒られても、嫌な気持ちになりますよね。
②「はやくしなさい」「〇〇しなさい」
「早くしなさい」では、何を早くしたらよいのか、わかっていないこともあります。
また「〇〇しなさい」という指示で行動してくれたら、一見良い気もします。でも、言われてから行動ばかりしていると、指示待ち人間になってしまいます。言わないと何もできないなんて、、、自分で考えて行動して欲しいですよね。
③罰を与える
時間に限ったことではないですが、罰を与える方法は子どもの反感を買い、親子の信頼関係を壊してしまう可能性もあります。時間を守れなかったから、今日はゲームなしね。なんて罰を与えたら、時間を守れるようになりますか?一時的には守るかもしれませんね、ゲームをするために。
タイマー等を使い実際の時間を体感して、時計を見る習慣・計画を立てる習慣をつけよう
①砂時計やタイマーで体感してみる
歯磨きをする3分を砂時計を使って計ってみる。
YouTubeを見る1時間を、タイマーで計ってみる。
タイマーも残り時間が見えるタイプが分かりやすいと思います。
②ストップウォッチで実際の行動を計ってみる
着替え 公園までの時間 靴を履くまでの時間
日常行っている行動を計ってみる。子どもも計っていると分かると、普段よりも時間が短くなるかもしれないですが、〇分くらいかかるんだと知るだけでも良いのです。

③計画を一緒に計画を立てる
私が1番、時間感覚をつけて欲しいと思うのは、出掛ける準備です。
②で計った着替え等の準備の時間をもとに、何にどのくらいの時間がかかるから、何時になったら何をしたらいいかを一緒に考えること。基本は、子どもが決める。自分で決めたことなら、実行にも移しやすい!
「何時には、出発したいよね、じゃあ、何時から何をすればいい?」
私が思っている何分前には、こうなってて欲しいと、子どもが思っていることは違います。
大人だって、人によって時間感覚は異なるもの、ましてや子どもなら尚更。
深掘ってみる
難しい話:「ジャネーの法則」
難しくなりますが、「ジャネーの法則」ってのがあります。
19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案した、歳を取ると感じる「昔より、月日が経つのが早く感じる」を心理学的に説明したものです。
「時間の心理的長さは年齢に反比例する」と、難しい。
例をあげると、
同じ1年でも、 50歳では50分の1ですが、5歳では5分の1に、
人生の5分の1の時間は、 50歳なら10年で、5歳ならは1年、

50歳と5歳で、10倍違うのだから
5歳にとっての1日は、50歳にとっての10日分にあたる。
と、分かったような分からないような、、、
「月日が経つのが早く感じる」を説明した法則があるよと知っていただき、興味を持った方はご自身で調べてみてください!
「時計を見てなかった」という技をくりだすが、冷静に
約束の時間を過ぎてるとき、指摘をすると子どもが「あ、時計を見てなかった」と言うときがあります。本当に見てなったのかもしれないですが、、、怪しいですよね笑
たまーにとか、過ぎているのが5分くらいならまだしも、30分も過ぎているときに、時計を見てなかったは、ないわーー
私が、いよいよ怪しいと思ったのは、我が子と我が子のお友達Aちゃんが、我が家で遊んでいたときです。学校で「5時には帰宅していること」と、ルールがあります。

Aちゃん、もう5時だから帰らないとね

大丈夫!(自分の親には)時計を見てなかって言えばいいから
なんてことがありました。すぐさま、私は、我が子の顔をジーーーっと見ました。
まとめ
- 子どもは、時計を読めても時間感覚は身についていない
- 子どもの時間感覚は未熟で、大人とは違う、そもそも人によっても違う
- 時計を見る&計画を立てる習慣を身に付けよう
- 「時計を見てなった」という技をくり出してくるが、冷静に
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